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「アジア太平洋におけるデジタルカメラの販売動向」

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「アジア太平洋におけるデジタルカメラの販売動向」



5台に2台がレンズ交換式カメラに

スマートフォンの普及が急速に進むアジア太平洋地区※1における、2015年のデジタルカメラ販売は金額前年比19%減。市場規模は26億USドルを下回った。このような中、市場は写真愛好家に支えられており、ハイエンドな一眼レフカメラとミラーレスカメラが注目を集めている。

2015年のアジア太平洋地区におけるレンズ交換式カメラの販売台数は、一眼レフカメラが130万台強、ミラーレスカメラが98万台であった。レンズ交換式カメラがデジタルカメラ全体の販売に占める割合は数量ベースでは39%、金額ベースで70%となった。なお、一眼レフカメラは金額構成比で46%、ミラーレスカメラは24%を占めた。ミラーレスカメラの金額構成比は前年から5%ポイント拡大した。

多くのアジア太平洋地区の新興国におけるレンズ交換式カメラの需要はプラス成長ではないものの、安定していると言える。特に、ミラーレスカメラへの支出は昨年、50%近く上昇した。ハイエンドモデルへの需要増加と、流通ネットワークの向上がこの後押しとなっている。

アジア太平洋地区におけるレンズ交換式カメラの平均価格(税込)は785USドルであった。地域でこの状況は大きく異なり、平均価格が最も高かった香港では1,030USドルであった一方、インドネシアでは544USドルにとどまった。
同地区における明るい要素は、スマートフォンで見られるような大幅な価格下落が、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラともに見られないことだ。特にアジア新興国ではその傾向が強く、これはしばらく続くと予測される。

日本の状況をみると、2015年のデジタルカメラ販売は金額前年比15%減であった。デジタカメラ販売に占めるレンズ交換式カメラの割合は数量ベースで34%、金額ベースでは67%に達した。ハイエンドモデルの販売好調に後押しされ、レンズ交換式カメラの平均価格(税込)は上昇しており、2015年では90,100円(≒744USドル)となった。

 
※1.  アジア太平洋地区・・オーストラリア、インド、インドネシア、シンガポール、香港、台湾、ニュージーランド、マレーシア、フィリピン、韓国、タイ、ベトナム。中国、日本は含まれない。
 

※GfKは CP+ 2016のグローバルマーケットセミナーで2月26日に講演を行います。

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