GfK Japan (東京:中野区) は、世界主要約60ヶ国における小売店販売実績データ等をもとに、グローバル市場規模相当に拡大推計した2022年スマートフォン販売速報及び2023年予測を公表した。
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2022年のグローバル スマートフォン販売台数は前年を下回る推移が続いた。1-3月・4‐6月は前年比微減、7-9月は更に落ち込みが加速し前年比9%減、また10月も同程度下落した。11月は欧米や中国でブラックフライデーや独身の日といった販売イベントがありスマートフォンにとっても重要な商戦期だが、週次速報ではいずれの地域も2021年の販売台数を下回った。感染症拡大に伴う行動制限や世界的な物価上昇・景気不透明感が影響していると考えられる。このような市況の弱さから、2022年通年のグローバル スマートフォン販売台数は前年比5%減程度で着地する見通しだ。中にはパンデミックによる過去2年間の弱さから回復がみられ2021年と比べて販売増を見込んでいる地域もあるが、ほとんどの地域で2021年の販売台数を下回りそうだ。
2023年のグローバル スマートフォン販売台数は現在のところ前年比微増を予測している。1-3月は前年同期と比べて横ばい程度の見方だが、2022年の販売押下げの主要因である行動制限や物価上昇による影響度合いが緩和してくることで、4-6月以降は前年比伸びにつながる想定をしている。
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