36%の食品市場を占めるスナックカテゴリー
アメリカと西ヨーロッパの食料品市場において、スナックカテゴリーが売り上げの36%を占めることが明らかになった。スナックカテゴリーは、他のカテゴリーに比べてインフレの影響を受けにくく、価格が昨対比で5.6%上昇しているにも関わらず、緩やかな販売数量の回復 (+0.6%) の兆しを見せている。この背景には、インフレにより消費者がスナックを低コストの食事代わりとみなす生活習慣の変化も影響していると考えられる。
冷蔵&冷凍食品が伸張
スナックカテゴリー内の各セグメントでは異なる動きが見られ、チルド&フローズンのセグメントが+2.8%で販売数量の伸びを牽引している一方で、キャンディーやチョコレートを含むコンフェクショナリー&スイートのセグメントは価格上昇の影響を最も受けており(+8.3%)、販売数量は減少傾向にある。また、ポテトチップス等のセイボリースナックも価格上昇の影響を大きく受けているが、販売数量はわずかに伸びている(+0.2%)。
エリア別の動向
北米でスナックグループは最も均等に分散して成長しているが、ポテトチップスとチップスのスナックが最も伸長しているカテゴリーである。
南米での人気カテゴリーは個数売りと量り売り含め、チョコレート&スィーツが最も人気がある。
ヨーロッパでは冷蔵と冷凍食品が伸びており、西ヨーロッパではハムやソーセージなどお肉の惣菜関連が良く、東西両方のヨーロッパでチーズの売上が良い。
中国を含むアジアパシフィックでは、塩味の効いたスナック菓子の人気が高い。