GfK ジャパン(東京:中野区)は、空気清浄機の国内販売動向を発表した※1。
【概要】
・2017年の空気清浄機の販売数量は210万台。インターネット販売が数量構成比31%へ拡大
・2018年1-3月は花粉対策を追い風に数量前年比12%増
・花粉対策需要により2018年1-3月の除湿機の販売数量は前年比25%増
【2017年の販売動向】
2017年における空気清浄機の販売数量は前年並みの210万台であった。販路別にみると、店頭が伸び悩んだ一方で、インターネット販売は数量前年比12%増と伸長した。市場に占めるインターネット販売の数量構成比は前年の28%から31%へ拡大した(図1)。ただし、店頭とインターネット販売では売れ筋製品が異なる。店頭における空気清浄機の税抜き平均価格は約33,000円であり、加湿、除湿、温冷風などの付加価値機能を複数搭載したモデルの販売比率が高い。これに対して、インターネット販売における平均価格は約20,000円で旧モデルの割合が高い。
機能別に空気清浄機の販売動向をみると、加湿機能付きタイプが数量構成比で73%を占め主流となっている。また、空気清浄能力の高いモデルが増加している。適用床面積19畳(約31㎡ )以下は22%へ縮小し、20~29畳(約33~50㎡ )が43%へ拡大した。なお、40畳(約66㎡)以上も数量構成比で4%を占めた。
【2018年の初動】
2018年1-3月の空気清浄機の販売動向をみると、数量前年比は12%増となった。特にスギ花粉がピークを迎えた3月は同37%増を記録した(図2)。今シーズンの花粉飛散量は平年並みと言われているものの、昨シーズンと比較すると全国的に多いことから、花粉対策として需要が高まっていると考えられる。
花粉対策の需要は、空気清浄機の他、除湿機の販売でも見られた。衣類乾燥機能が進化する除湿機では、2018年1-3月の数量前年比が25%増、3月単月では同43%増となった。外干しによる洗濯物への花粉付着を避けたい消費者のニーズを取り込んでいるとみられる。
※1. 全国の家電量販店、総合量販店、カメラ専門店、インターネット通販の販売実績を元に市場規模相当に拡大推計した
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