GfKジャパン(東京:中野区)は、国内の4K Ultra HD ブルーレイ(以下、4K UHD BD)のソフト及びハードの販売動向※を発表した。
【概要】
・4K UHD BD ソフトの累計販売枚数が30万枚を突破。タイトル数も120超へ
・4K UHD BD対応機は値ごろ感が強まる。11月の販売台数は前年同月の5倍
【 4K Ultra HD BDソフトの動向】
4K対応の次世代ブルーレイディスク規格である「4K Ultra HD ブルーレイ」はソフト、ハードの両面で普及に向けた環境が整ってきている。
4K UHD BDのセル映像ソフト市場をみると、2016年3月に初めてタイトルが発売されてからの累計販売枚数は10月に30万枚を突破し、累計販売金額では25億円に上った(図1)。
4K UHD BDソフトは、主に新作タイトルの最上位版(4K UHD BD同梱版)として発売されている。タイトル数は洋画を中心に順調に増えており、10月で120を超した(図2)。邦画など他ジャンルはまだ少数だが、2017年3月発売の「シン・ゴジラ」と7月発売の「君の名は。」は、累計販売枚数で4K UHD BD同梱版のトップ2タイトルとなるなど、市場を大きく押し上げた。今後、各社から邦画やアニメのタイトルがリリースされる予定であり、更なる市場拡大が期待される。
【 4K Ultra HD BD対応機の動向】
ハード面をみると、4K UHD BD対応機(プレーヤー、レコーダー)は、ラインナップが20モデル超に拡充し、値ごろ感も強まっている。11月における 4K UHD BD対応機の税抜き平均価格は、プレーヤーが56,000円、レコーダーが81,000円であった。同月の販売台数は前年同月の約5倍と堅調な拡大を遂げた。市場は黎明期であるため、人気ソフトの発売に大きく影響を受けている。前述の2タイトルが発売された時期では販売台数の押し上げが見られた(図3)。
売り場では4K UHD BDの特設コーナーが設置されるなど、従来のブルーレイを越える高画質な映像を体験できる機会は増えてきている。12月は高単価製品の販売比率が高まるシーズンであり、17年で最多の販売台数が見込まれる。4Kテレビの普及やソフトの拡充を後押しにどこまで伸長するかが注目される。
※販売実績をもとに国内市場規模へ拡大推計した
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